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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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B・C級戦犯のこと。

昨日からNHKのETV特集でB・C級戦犯についての特集を
やっている。

昨晩は『韓国・朝鮮人戦犯の悲劇』というタイトルで,B・C級戦犯として
死刑判決を受けながらも,生き残った人をおったものを放送した。

今年は,『わたしは貝になりたい』が再度映画化され,
SMAPの中居さんが戦犯である床屋のおじさんの役を演じるらしい。

下級兵士が,命令され,直接捕虜を殺したり虐待したりすることが
多かった。
だからこそ,憎まれもし戦犯扱いされていったわけだ。

日本人にも韓国・朝鮮人にもB・C級戦犯はいる。
けれど,祖国にも迎え入れられず,日本からの補償もされず
60年以上生きてこざるをえなかった韓国・朝鮮人戦犯の声は
聞いていてつらい。

「わたしは何もしていない」
「わたしは悪い人間じゃない」
「なぜ死ななければいけないのかわからない」
といいつつ処刑されていった人たち。
生き残ったら,対日協力者として祖国の人たちから非難されてきた
人たち。

日本の兵士として訓練を受けた人たちは,
ジュネーブ条約を教わることもなかったし,ビンタは教育であって
虐待だとは教わらなかった。
自分のやったことの意味がとらえきれない。

知らされないこと・知らないことの怖さ。
国家の論理の非情さ・無責任さ。
いろいろなところで,今につながる怖さを感じた。

自衛隊の中で,パワハラが横行し,自殺者が増えている今,
人間を人間扱いしない論理がまた芽を出しかかっている気がする。

ちょっとした覚書のようになってしまった。
来週の日曜日にもETV特集で放送が予定されているので,
気になる方はご覧ください。
by KATEK | 2008-08-18 06:20