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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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ピアノレッスン,えーと・・・その?

ピアノのレッスンの奥の深いこと!
今日はその感動でいっぱい。
でもてんこ盛り過ぎて,聞いた話をもう忘れているかも・・・

友人・先輩・先生である彼女の音楽のとらえ方。
わたしはもう首がおかしくなるくらい「うん」といいたいことだらけ。

技術も大事だけれど,楽しむことが大事だし,いいとか悪いとかという
世界観ではとらえられないのだから,という発想が根底にあるので,
教えてくれる方法が多角的!

自分が受けてきた音楽の勉強の方法も話してくれた。
子どもの頃から,音楽を楽しみ・考える・作ることの面白さを
身をもって体験してきた話だからおもしろい。

わたしが特に面白かったのは二つ。

ピアノのレッスンといっても,ホントちいちゃい子供向けの
テキストをやっとこなしているんだけれど,
でも,「ここは実は職人への入り口なんだよ」といって,話してくれた。

左手でドの音をずっと弾く。
ドドド,ドドド,ドドド・・・と。リズムを刻んでいる。
途中で右手が交替してリズム。
最後は両手でタンタンタンと終わる。
・・・こういう楽譜なんだけれど,ずっとドの音を刻むといっても
1.そこに強弱の表情がつくと音楽になってくる。
2.早く正確な音(強さと長さ)を出し続けることの難しさ。
3.メロディのほうを和音に変えたりすることで,
  アレンジが簡単にできる。
   (ようになってほしい)
  ただし,そこで,ドがリズムを刻み続けることで,音楽にしまりが
  でて,表情が豊かになる。
  =ただドを弾くだけではない,さまざまな練習が可能。
    簡単な楽譜に無限の可能性がある。
なーんてことを,やってみせてくれたりするから,わたしも
練習したいなという気になってくること。

感心その2.
音楽はまず,動と静の違いが大事。
多動の子どもに音楽療法をしていく時に,まず,「音がしている時は
動いていいけど,音がやんだらこうして動かないんだよ。」と
やってみせて(からだで表現して),まねさせるといい。
そうすると,少しづつ,じっとしている時間と動いていい時間の区別が
できるようになる。めりはりってことかな。・・・という話から,
楽譜の休止符っていうのは,何もないんじゃなくて,きちんと音を切る
ことが要求されるってことだから,ここにも音楽がある。
なんて話に。

うーん。
日本の文化「間」というのと,西洋音楽の「休止」の違いかぁ
と,わたしとしてはあらためて確認。

絵もそうだから。
日本画には,何も描かれていないところがあっても(色がついていない
ところがあっても)不思議ではないけれど,洋画でカンバスに白い色が
塗られていないと,そこはまだ未完成ってことになるものね。
そう,そう。・・・と一人で納得。

あと,教え方のうまさもわたしには勉強になる。
音を強めていくことと弱めていくことを,「サンタさんがシャンシャンって
いいながら,馬車に乗ってやってくるよ。」という話で視覚化して,
子どもに感情移入させるところからはじめるとか。

まだまだいっぱい,教わった。

音楽っておもしろい。
練習しないわたしだけど・・・
by KATEK | 2007-06-04 20:39