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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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1年たったよ。

気がついたら,もう昨日のことだった。
一年前の昨日,わたしのおなかはぱっくりあけられ,
今日ともなると,病院の廊下を歩かされていたんだっけ。
早い,早い!
おなかの切った痕はまだしっかり残っているけれど,
とりあえず,なにもなく一年間を過ごせたことに感謝。

そんなことを思いつつ,新聞を見ていたら,
最近捨て子が多いという。
「赤ちゃんポスト」(名前はとりあえず問題にしない)が
でてくるわけだ。

そういえば,村上龍の「コインロッカーベイビーズ」が
流行ったのはいつのことだったっけか。
この頃生まれた人は今何歳くらいになっている??

子育ては「社会」がないと無理な話。
個人の力でどうにでもなるなんてことはまずありえないもの。

今の政府は「社会」に代わって「家」「家族」という小さな
枠組みに家事や育児や介護を押し込めようとしている。
「家」「家族」が責任の単位。
その上に突然抽象的な「国」という概念を浸み込ませようなんて
ほんとにアナクロニズムとしかいえない。

少年法だってあっという間に「改正」されちゃって,12歳の
子どもが少年院に送られる可能性もでてきた。

12歳っていえば,『僕は12歳』を書いて自殺していった高君。
わたしも12才でこの本を読んで,自殺のことを考えたころ。

クラスの友達の多くに「自殺って考えたことある?」なんて
聞きまくったり,教室の外のベランダにひとりすわりこんで
考えるともただぼーっとするともなんともいえないような
感じでいたこともしっかり覚えている。

「大人」に反感をもち始めたのもこの時期だった。
「あんな大人になりたくない」って思った。

たぶん自分をもてあましていた。

多感になってくるこの時期。
この時期には,たぶんめまぐるしい気持ちや考えの変容がある
ことだろう。
責任を取れという前に,一緒についていてあげる人を探せ!だ。

新聞には「幼児教育の無償化提言」とあった。
また再生委員会。
ただほど恐いものはない。
なんのための「無償化」なのかが問題。
教育の内容は?誰がどうするの?・・・

もひとつおまけに,気持ち悪いことばを新聞から見つけた。
「美しい星へのいざない」だってさ。
温暖化対策のためのコピー。
こんな気持ちの悪いことばを,政治の世界で使うな!!
って叫びそうになる。

ことばをひとりひとりの人間のからだと心に戻せ!!
by KATEK | 2007-05-25 18:22