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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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この学校からでたいでしょ。

「先生,ホントはこの学校から出たいでしょ。
成績のいい学校に行きたいでしょ。」
って,面とむかっていわれたことがあった。
昔の話だ。

わたしは,ぎょっとした。
なぜ,わたしの気持ちをわかってくれないの?
わたしはここでみんなのためにがんばっているじゃない。

「そんなことないよ。
なぜそんなふうに思うの?」

いつもほとんど口をきかない子が,わたしに彼自信からいってきたことばに
わたしは,そう反応した。

その時は,心から「違う」って思っていたし,信じようとしていたもの。
わたしはこの学校・クラスでがんばるんだって。
だからあのときのわたしのことばはうそじゃない。

でも今になって「違う」と思える。

あの子の言っていたことばは半分正しかったんだ。

たぶん,彼自身もあんな学校辞めたくても辞められなかったし,
私自身も投げ出したくてしかたなかった。
彼は,もしかしたら弱いわたしの共感がほしかったのかも。

けっして,「成績のいい学校」にいきたいとは思わない。
今だって,幸せだし。
ただ,気持ちを受け取ってくれる生徒がいる学校ならどこでもいい。
つらいだけの学校なんて嫌だ。
お互いいじめまわして,「強いもの」が「むなしく」勝ち誇る場所なんて
学校じゃなくたって,どこだっていやだ。

あの時,弱い自分に気づいていたら,どんなにか
子供たちも,わたしも楽だったろう。

弱いわたしは,これから生徒に「優しい」と誤解され,「なめられ」
あるいはそれを確かめるために「つかかって」こられるだろう。
今度は,あの時と同じ間違いはしない。

憲法9条じゃないけれど,教育に暴力はいらない。
ただ自分や子どもを守るためのことばと,何らかのスキルを
身につけていくこと,それがこれからの課題。
by KATEK | 2006-11-23 08:28