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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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ネルソンさん,あなたは人を殺しましたか?

疲れると甘いものがほしくなり,そうするとからだが重くなり・・・
の,悪循環を断ち切るには,旬の果物を用意しておくのがいいとの
アドバイスを受け,さっそく昨日から紅玉をはじめとして何種類かの
果物を仕事の合間にちょっとづつパクッといただいている。
これは調子がいい。
他のお菓子がいらなくなる。
続けてみようと思っているところ。

『ネルソンさん,あなたは人を殺しましたか?』という本は,大人にも
子どもにも読んでもらいたい本だ。
人を殺すということが,どんなことであるかを知るにはいい。
(わたしだって,ぜんぜんわからないことだけれど,人間が変わっていくと
いうことはよく理解できると感じた)

ネルソンさんは
ベトナム戦争に従軍して,帰ってきてからPTSDの症状に悩まされ
偶然あるカウンセラー(当時は少なかったPTSDの研究者)に出会うことで
7年間をかけ,何とか普通の暮らしができるようになった,という人。

『あなたは人を殺しましたか?』のほうは,
自分の生い立ちや,戦争で人間が変わっていくさま,自分が人を殺した
ことに思い至るまで,詳しく易しく書かれている。

最近出た『戦場で心が壊れて』のほうは,PTSDのことや日本国憲法9条
のことなどに触れてあって,これはまた必読という感じ。

今の日本は戦争の事実を語れない国だと彼は言う。
日本という国がPTSDにかかっていると。

そして彼らアメリカの「黒人」のはぐくんできたブルースのことと
沖縄の三線のことをくらべて語るところもいい。

 >(三線のことをはなして)あれはすばらしい楽器です。三本の弦しか
 >ないのに信じられない表現力を持っています。そして,ハッピーで
 >あると同時に悲しい音を出すのです。・・・・・わたしがブルーズに
 >似ているかもしれないと思ったのは,この三線の音色を聴いたとき
 >でした。それはブルーズもハッピーであると同時に悲しい音楽で
 >あるからです。

ネルソンさんは,自分が海兵隊員として沖縄にいたときの,自分の
ひどさも(沖縄の人に対する暴力や嘲笑)自覚しながら,三線のよさを
語っている。
これが,わかりあうことなんだなって,ちょっと思える。

さいごに,今日の詩のご紹介。

岸田衿子詩集 『たいせつな一日』 理論社 より


       花のかず


   ひとは行くところがないと
   花のそばにやってくる

   花は 咲いているだけなのに
   水は ひかっているだけなのに

   花のかずを かぞえるのは
   時をはかる方法
   ながれる 時の長さを

   ひとは 群れからはなれると
   花のそばにやってくる

   花は 黙っているだけなのに
   水は みなぎっているだけなのに


辻信一さんの本『「ゆっくり」でいいんだよ』のなかに引用されて
いたのだが,一部の引用だったせいかいまひとつわからなくて。
実際の詩にあたってみたらとってもよかった。
これから数冊読んでみよう。
by KATEK | 2006-10-20 20:49