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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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今こそ勉強を!

「かわいい果実」をみつけた。
丸まって枝につかまっているすずめの集団。
なぜいつも同じ木に集まるのだろう。
動物行動学も面白そうだ。

ところで経済の話。

スティグリッツの,『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』
これは久々に腑に落ちる本だ。

今まで読んでいた
『グローバリズムを擁護する』とはさよならしよう。

いつIMFがその精神をかえたのか,
IMFの間違いとは何なのか,
IMFと世界銀行につながりがどこでかわったのか,

そもそも経済とは何なのかをきちんと考えさせ知らせてくれる。

特に今日読んだところは,今の小泉政権への批判にも
つながってくる。
インフレを起こすことにばかり監視の目がいったり,
自由化・規制緩和を急激に行うとどうなるか
アフリカやアジアの例を挙げて説明してくれる。

規制緩和を全否定するわけではなく,規制緩和は必要なのだ
とスティグリッツはいう。
しかし,まずその国の人たちがいかにダメージを受けずに
規制緩和するか,それをまず前提に考えよと戒めている。
準備のできていない状態での自由化は,失業者を増やす。
雇用を考えない自由化はありえないのだ。

読んでいてなんだか希望が湧いてきた。
経済も捨てたもんじゃないワイと思えてきた。

ホリエモンの件にしろ,小泉政権の三位一体の改革にしろ
人間不在のマネーゲーム,紙上の計算にしか過ぎない。
「痛みのない改革などない」ということばに
はぐらかされてはならない。
道はあるはずなのだ。

今の政策は「棄民」政策でしかない。
すでに切り捨てていい人というのが前提にあっての話だ。
誰もが,「この戦争に私は関係していなかった」といっているうちに
殺されてしまうのと同じこと。
不安を感じながら自分だけは大丈夫といって,
回りの切り捨てられていく人たちを見ようとしなかったら
それは自分にふり返ってくる。

政治と経済の本当に必要な情報と政策を提案できる
あるいは提案している人たちを大事にしなくてはならない。
そのためには勉強が必要だ。
by KATEK | 2006-01-27 21:01