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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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ワイダの映画と連帯

いま,カーペンターズを聞いている。(そう,投稿は今日3度目です)
懐かしい歌・・・
さっきまではビル・ジョーンズを聞いていた。
秋の林から吹いてくる風の匂いがする歌。彼女の歌もお薦め。

それにしてもカーペンターズのカレンのあの伸びやかで,歌うことの
「単純な喜び」が気持ちよく伝わってくるような声を聞いていると,
彼女の死がうそのようだ。
忙しさが彼女の人間として生きる喜びの核を壊してしまったのだろうか。

相方と組織の話をした。

昔からみている,アンジェイワイダの,いくつかの作品が浮かんでくる。
『灰とダイヤモンド』『地下水道』(だったっけ。あのやりきれないおわりかたの)
『鉄の男』『大理石の男』『悪霊』『コルチャック先生』それから,あの党に最後に
抹殺された女性政治家・・・エーっと誰だっけ。名前が浮かんでこない。

ワイダのことは,ポーランドで「連帯」が結成された時のにぎわいとともに
わたしの中では映像になって出てくる。ほとんどの作品は見た。

組織が人間をいかにだめにしていくか,特に政党という化け物。
日本の〇O党・OO党・今は絶滅危惧種といわれているOO党。
訴えかけることのなかみと,その党の中での人間関係・攻略・裏切り・粛清
そんなもののずれを直していかない限り,信頼は取り戻せないのではないだろうか。

組織は自己増殖や権力を求めて,人から自由を奪う。
時間的な余裕を奪い,最後には考える力や気力を奪っていく。
そこに「悪者」がいるわけではないとしても。
誰もそのことには責任を負わない関係。

『鉄の男』で描かれた労働英雄は,率直であったからこそ,党に尽くし最後に
追いやられる身となっていった。

ポーランドの連帯という組織は見る影もないようだが,
今必要なのは,組織ではなく連帯なのだろう。
by KATEK | 2005-10-15 21:45