日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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<   2006年 10月 ( 26 )   > この月の画像一覧

もう怒鳴らないで

学校という制度の下で,死を選ばざるをえないところにまでいきついて
しまう人があとをたたない。
こども,校長・・・

学校という場所がすべてではないんだってこと,
いつも心に保っておきたい。

それはある会社と言い換えてもいい。

生き方は,生きてさえいれば,広がるはずなのだから。
目隠しされてしまっているだけなのだから。

今日わたしの目の前で,生徒の書いた(たぶん写した)プリントを
破り捨てた人。
わたしの心にも,びりびりって音が響いた。
プリントをもっていた子どもは,へへッと笑ってすませた。
また,わたしの気持ちは揺れた。

最近,怒鳴り声がわたしから力を奪っていく。

わたしの話を授業でしたら,
休みがちだった生徒が,「僕も学校にいけない時期があった」と
書いてくれた。
そのことは,たぶん誰にも話してこなかった彼。
話そうとすると泣いてしまうという。

大人は「ただの休み癖」と思い込んでいるけれど,
そこには理由があった。

いじめはないと言い切るその怖さ。
「急ぎなさい」「~しなさい」と怒鳴る大人。
増え続ける児童虐待。

「平和」な日本が,鋭利な刃を持ったことばでみたされていく。
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by KATEK | 2006-10-31 19:28

心は痛いよ

今日は2度目のエントリー。

いじめによる自殺のニュースを聞いて。

わたしも「ばか,死ね」と,書かれたことが2度ある。
教員になってからのこと。

そんなこと書かれたくらいで落ち込んでちゃ,教員やっていけないよ
と,みんないう。
多かれ少なかれ,みんなが「死ね」「ばか」「消えろ」などのことばは
いわれたりかかれたりしているってこと。

だから,そういう反応は知らないふりをしたり,聞き流したり,暴言で
「指導」の対象にしたりして,やり過ごす。

わたしは,そうかかれた授業の場面を2度とも忘れていない。
きつかったから。
とくに,心がもう壊れかかっているときに書かれたとき,
次の授業には怖くて出られなかった。

それから
集団で器物破損をやった生徒,また回りの生徒から,話を聞いたとき。
生徒は絶対口を割らない。
担任だったから,3ヶ月間事情を聞き続けた。
わかったことはちっぽけで,壊れた生徒との関係はあまりにも大きかった。
そしてわたしの心とからだもそれ以来元には戻らない。

人間の心が壊れるとき,
それはいつでもありうるし,またそんなに簡単には壊れないこともある。

数で,あるいはペーパーで事情を明らかにすることの限界。

大人が子どもを救えるとは限らない。
大人が子どもに救ってもらえることも少なくない。

教員は自分が権力(強制する力)をもっていることを忘れてはならない。
でもいっぽうで,自分も同じ人間だってことも忘れちゃだめじゃない?

自分のことをかわいがるように,生徒もかわいがってあげたい。
自分のことを本当にかわいがる方法をまずさがしたい。

生徒の周りにいろんな人が,つつみこむようにいてほしい。
それがいつか,イラクやアフガニスタンの子供たちの姿に重なるだろう。

まだまだ「あおい」かもしれないけれど。
格好つけてるって思われるかもしれないけど,でもいい。
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by KATEK | 2006-10-30 19:42

天然ボケばれた

生徒に「天然ぼけ」がばれた。
「先生,天然でしょ。」と,となりに座って勉強している子がいう。
大笑いして,机をたたいて。

わたしも帰り道で思い出し笑い。
やっぱりいわれてもしかたないな。

プリントを持ったごっつい子が,「はんこ押して」とやってきた。
「はい。あれ・・・ぼうが4本書いてあるけど,川島君なら3本じゃない」
「おれ,いいじま」
「・・・・・」

そうだよなぁ。
自分の名前書き間違えるはずないし,ぼう4本ってありえないよな。
でも,あれが「いい」という字には見えなかったもんなぁ。

私の話し方もゆっくりだから天然に見えると,笑って喜んでいる子はいう。

そうか。
でも,こんなわたしっていいんじゃないかなって,同じ時間に起こった
ことを見ながら思う。

算数のプリントをやってきた子。
べつの先生にまる付けしてもらったあと,その先生が「=が書いてないと
だめなんだよ。」といった。
答えはあっていたらしい。
その子が一生懸命やってもってきたのか
あるいは,別の子のを写してもってきたのかはわからない。
ともかく,計算式に=が書いてなかった。

先生の注意を聞いたとたん,ファイルを床にたたきつけて,
「もうやんねぇ」とどなって教室を出て行った。

わたしはともかくファイルを拾い,廊下に出て「もどっておいで」といった。

その子は戻ってきて,またその先生につっかかり,反対に
「そのことばはなんだ。もう一度いってみろ。」と「がんをとばし」あう。
そこに女性の先生もやってきて,言い合いの「輪」にはいる。

授業のあと,
「あいつは出席が足りなくなることがわかっているから,
出ていくよといったて,戻ってこなくちゃならないこと,自分でわかってるんだ」
「甘えてるよなぁ」「暴言はいて」
と,二人の先生はいう。

わたしは,争うような大きな声は嫌い。
たぶん彼がわたしのところにきたら,
「はい。できてるね。=はきちんとつけてね。」でおしまい。

なんであんなに対立する必要があるんだろう。
ゲームじゃないのに。

もし彼が他の人のを写してきたのなら,そこを問題にしなきゃならないし,
何枚こなしたという競争をさせて,わからせることが二の次にされていること
そういうシステムが問題。

今まで傷つけられてきたかもしれない彼の自信を
とりもどすことが,算数ができるより先のことって気がしてしまう。

だから,わたしはたいがいニコニコ。
事なかれ主義っていわれるのかもしれないけれど。

生徒と馬鹿みたいに笑っているのがいい。

そんな風にしていたって,対立はいつかはでてくるんだろうから。
今はニコニコ。
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by KATEK | 2006-10-30 18:49
今晩,テレビで塔和子さんの今を放送するようだ。
「らい」の島でパーキンソン病をかかえて,詩を創る和子さん。
録画しておかなくちゃ。

心の中に咲く花。
ピンクのはすがポンと音を立て,花びらを開く様子。
それはしっくりくる感じがするけれど,他には?

真っ白い睡蓮の花もいい。
白もくれんやホウの木の花もいいかも。
スノードロップやカタクリの花が,一瞬だけ顔を上げて太陽を見るなんて
想像するのもなんだか神秘的でいい。
静かに静かに,毎日心に花が咲く。
明日はどんな花が咲くんだろう。
忙しさにかまけていると感じられない瞬間。
その瞬間を感じることは,いつになったらできるだろう?

今日はなんだか菅原克己の詩集がしっくりする日だ。
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by KATEK | 2006-10-29 18:49

シンプルな食事

今朝はシンプルでちょっと優雅な食事。

ゆうべ相方が作ってくれた,紅玉のジャムの残りと,ブルーベリーのジャム
(これも昨日作ってくれたもの)の残り,つまりなべ底に残ったもの
どおしをを混ぜて,
ダロワイユのフランスパンにつけていただきっ。
クリームチーズを混ぜてもまたおいしい!

(ジャム作りはいつもはわたしの出番なんですが,最近は疲れていると
思ってくれて,わたしに相談しながら作ってくれたんです。
わたしだってちょっとは,出番ありです。)

安く手に入れたモッツェレラチーズをスライスして,トマトのスライスの
上におき,バジルと塩とエクストラバージンオイルにバルサミコ酢をかけて
つけあわせにロメインレタスときゅうりのさっぱりサラダ。

なーんて横文字を並べるとちょっと俗悪かな。
安く手に入ったものを寄せ集めていただいただけのこと。
ただ,相方さんががんばってくれて,いつものとおり感謝ってところです。

さてこれから,またたまった新聞読みです。
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by KATEK | 2006-10-29 13:09

楽しい反応

授業でこんなことがあった。

「希少性」という考え方を勉強しているときのこと。
他の子達は静かにノートをとっていたのだが,
ある子が突然,ぼそぼそっと

「エクストラバージンオイル」とつぶやいたのだ。
しばらくしてまた「エクストラバージンオイル」といった。

わたしも小さな声で「おいしいよね」って応えたら,なんと。
周りの子達が,「エーっ!エクストラバージンオイルって食べ物なの?」
と騒ぎ出した。

「そうだよ。オリーブオイルで一番おいしいところ」と応える。

「おれ,化粧品かと思ってたよ。」
「おれはシャンプーだと思ってた」
とそれぞれが感想を漏らした。

ふーん。おもしろいな。
けっこう知らないことってたくさんあるんだな。
なんだか楽しくなるわたし。

ダイヤモンドの希少性と価格の話もしたから,
授業の終わりには,
「先生のつけてるの(指輪)なに?」ときいてきた。
「琥珀かな?」っていったら
「べっこうあめみたいだな」とまた素直なかわいい返答。

今度の授業で,エクストラバージンオイルにフランスパンをもっていって
味あわせてあげよう。
もしかしたら,そんな食べ方も初めてかもしれない。
彼らの反応が楽しみだ。
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by KATEK | 2006-10-28 21:39
さっき寝ていたら,スーッと心地よい風が窓からはいってきた。
気持ちいいなぁ・・・
気持ちいいことを「気もちいい」って感じられるのって,
けっこう大事だし,むずかしいことかもしれない。
やっとなにかポジティブな感覚がもどってきたのかな。

先日,きちんと包装されたプレゼントがとどいた。
なかは・・・
ステッドラーの,水彩色鉛筆。48色。
それと水彩画用の筆3種類。
うわぁー!!すごい。
クリスマスプレゼントみたい。
贈ってくれたのは,相方さん。(こんなところでは「さん」づけ)
うれしいなぁ。

シュタイナー教育の本を何冊か読んだことがあるけれど,
黄色と赤と水色だけで,ぬらした画用紙に,薄く3色で色付けして
抽象的な「生命」などといったテーマでかかれた絵を見たことがある。
ぬれた画用紙に,だぶだぶの水彩絵の具で描くから,
色は自由自在に変化していく。

一時期,本で読んだだけなのに,
それをまねして何枚も絵を描いていた。
いまおもえば,あかるい色調にしようとおもえばいくらでもなるのに,
全部が紫色中心のものになっていたっけ。

今描きたいのは,
胸の中に咲く花。
一枚づつ開いていく花びらでもいいし,
つぼみでもいい。
わたしの胸と心をあっためて,開いていってくれる花。

もしかしたら今晩か明日あたりには,もらった色鉛筆で
なにか色づけできるかもしれない。
もちろん手法なんてないし,下書きだってない,ほんとうの
インスピレーションになるけれど,それが楽しい。

心やからだが動くってステキなこと。
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by KATEK | 2006-10-28 15:40

ごまめの歯軋り

わたしって,ほんとに砂粒みたいな存在。
だから非力で,でもだから生きている。
歴史の流れってどういう力で動くのだろう。

動きたくても動けない限界。
その前で歯軋り。ごまめの。

はた目を気にすれば,自分のペースでやっていけないから
ここはじっとがまんだけれど。

樺美智子(名前の漢字は忘れちゃった。情けない。たぶんこうだったと
思うんだけど)さんのことをふっと思い出す。

「わたしは学生で,動ける条件にあるのだから,わたしは行動すべき」
と語った(書いてあった)彼女の存在。

わたしもそういう人に,支えられているんだろうな。
また支えられて時代はすこしづつ方向を変え動いてきたんだろう。

今は,自分を大事にする。
時代の流れにこうしたい気持ちは大きくても,実際の意思表明になるような
行動につながらなくても,自分の最小限の持ち場の中で立つ。

今日見たお花屋さんの花。
鉢植えのコスモスと,黄色い変わったかたちをしたケイトウ。
ちょっと,ほっとした。
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by KATEK | 2006-10-25 19:46

ルソーの緑色

雨の日の楽しみ。
花屋さんの前を通って,水にぬれた鉢植えの花や,切花を見ること。
今日はダリアの切花がきれいだった。
赤と白の混ざったこじんまりしたまるいダリアの花。
新鮮な色になった緑。

そういえば,
日曜日の番組で,アンリ・ルソーの絵をとりあげていたっけ。
ルソーの絵にあんなに微妙な緑色が使われていたなんて
おどろきだった。
いままでは,絵のテーマの面白さしかわからなかったから。

緑色にかけては,やっぱり日本画。
なんて思い込みが一挙に崩れた。

東山魁夷(こんな漢字だったっけ?あやしい)の緑(蒼)の山が連なる絵は
とっても有名だけれど,わたしの好みではない。
確かに微妙な色使いなんだけど。

ルソーの緑を見たらなおさら。

前にルソーの本物の絵を数点見たことはあるけれど,
もっと観たくなってきた。
熱帯の木々が集められている植物園と,動物図鑑であんなに
ファンタスティックな絵が描けるなんて!
わたしだって,なんて思ってしまう希望も教えてくれる。

きり抜いた10月20日の東京新聞。
「イラク米兵死者 再び激増」の見出し。
もう2784人の米兵が亡くなったそうだ。

今流れているニュース。
東京の新採用の教員が自殺したということ。
長時間労働と,保護者らからのプレッシャーによるストレスが認定された。
「すべてわたしの無能さが原因だ」と書かせてしまう原因は・・・
人間に「無能」ということばはあてはまらない。
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by KATEK | 2006-10-24 18:47

いつの間に・・・

久しぶりにまとめて新聞を読んだ。
時代は急ぎ足で変わっていくらしい。

東京新聞のコラムのちっちゃい記事に,
今週は後々,歴史に残る週となるかもしれないとかいてあった。

気づいたら
テロ対策特措法がいつのまにかすんなり継続と決まっていた。
おまけにお隣の核実験問題が,周辺事態に当たるかという問題として
話し合われている。

安倍首相は,教育に力をいれるようだ。
サッチャー元イギリス首相の教育論を絶賛しているとか。
でもそれなら,なぜブレア首相があんなに教育ってこだわっていたのか。
イギリスの階級制の中での教育は,社会環境が違いすぎるし
成功例にはあたらないといわれている。
ここのところの分析をきちんとしてほしいと思う。

それからいじめのこと。
80年代にわたしはいじめの問題を突きつけられて,そんな学校を
何とかしたいという気持ちでいっぱいだった。

よく考えてみれば,もういじめの中でもまれて育ってきた世代が
教員になって,いじめや体罰や教育基本法を語っているのだ。
処世術が先になっても仕方ないのかもしれない。

日本でも子どもが生き生きしていた時代があったんだ
そんなことが,あたりまえじゃなくなっている。

ちっちゃなところでの歴史の断絶。
でも大きな問題。

教育って何だっていう論議が,林竹二や国分一太郎や斉藤喜博の
実践を通じて語られていたなんて知らない世代。
教育は希望を語ること,なんて絵空事のように感じている人も
多いのかもしれない。


それにしても秋。
一雨ごとに寒くなっていくんだろうな。

夕方赤いパッチワークの敷物を出した。
わたしにとってはこれが秋の深まりへの準備のひとつだ。

それからhanaさんがブログを閉じるという知らせ。
なんだか灯火が一つ消えるような感じ。
いつでも遊びに来てくださいね。
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by KATEK | 2006-10-23 20:18