日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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明日から8月。

明日はもう8月。
やっと梅雨が明けて,夏がやってきた。
でも,夏休みって感じはないし,今年はほんとに区切りがない。

でも,久々に草のいい香りがしたのはGOOD。
まだ風もいくらか涼しいし・・・

今日は外食でちょっと疲れて帰ってきたので,ここでおしまい。

ステキな明日がまっていますように。
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by KATEK | 2006-07-31 22:51
何ヶ月かぶりで,野口体操のメンバーと会った。
体操はまだちょっとかなという感じがしたので,
メンバーの一人の還暦のお祝いにだけ参加した形。
日本庭園を小さくしたような,きれいなお庭にアメリカ芙蓉が咲いていた。
百日紅ももう花をつけている。
夏本番だ。

体操の先生とのはなしは,坂東玉三郎がいかにすぐれているかという方向に
進んだ。
歌舞伎座での公演。
玉三郎は,つぶやいているのに声がはっきりと伝わってくる。
これはすごいことだと。

すごーくよくわかる。
相手に届かせることば・息というのが,単なる声の大きさではないということ。

わたしはそんなことは到底無理。
授業も,大声を出してばかり。
さらに,声をのどから出しているので,のどがすぐ痛くなってくる。

具体的にどうしたら声が相手に届くのか,これは技術と立つという基本・息をするという基本が
からだと理屈をとおしてわからなければできない。

人間が立つということは本当にすごいことなんだと思う。
立っていること,そこにひとつの命が存在しているというゆるぎない事実。
立っているだけで,「いる」って生徒にわかってもらえたら,どんなにすばらしいことだろう。

前に,人通りの多い道の向こう側に立っている女性がいた。
住職といういでたち。
そのひとだけが,その空間だけが,際立って見えた。
気負わず,すっと自然に立っているだけ。
でも,すごい存在感なのだ。

そんな立ち方ができたら,気持ちもずいぶん変わっていることだろう。
悲観もせず,大いなる希望にもすがらず,その人の大きさで自足できるということ。

いつかしっかり立ってみたい。

今日は,リッキー・リー・ジョーンズのボーカルが流れています。
わたしの大好きな歌手の一人。
とっても個性的な人。
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by KATEK | 2006-07-30 22:24

おいつかないなぁ・・・

住井すゑさんの件では,いろいろな方からコメントをいただき,勉強になった。
というより,わたしってまだまだ知らないことばかりという勉強不足の自覚をもったという方が,
正確かもしれない。

昨日,わたしがまだ手付かずでいた住井すゑに関するコメントがあるHP探しを,相方が
やってくれて,わたしのパソコンに送ってくれた。

先日教えていただいた,大西赤人のHPも。

レニ・リーフェンシュタールのルポは何年か前に映画でみた。
ナチスへの協力という面から,批判があった彼女のベルリンオリンピックの映像も
その時にみた。
芸術と政治の関係というのは,昔から大きな問題だったけれど,それを検証するということも
また,今,大きな課題だと思う。

大西赤人さんのHPには,このレニのことと住井すゑ,それから櫻本富雄のことまで
書かれていた。
わたしの中では,まだ良く消化しきれていない感じ。
レニや住井への批判は,わかる。
雑誌「Ronza」で取り上げられた住井批判というのは,できれば自分で読んでみたい。
(そこまで手が廻らないだろうけれど)

それにしても,なぜ今頃住井すゑ批判なのかとうことが,確かに気にかかった。
ちょっと前の話だけれど。

なんだかわからないことがどんどん増えていく。
どうしようかという感じ。

今のところ読みたい本は,岩波新書『戦争で死ぬ,ということ』島本慈子。
「戦後生まれの感性で,今語り直す戦争のエキス」と,おびに書かれている。

知らないことに比例して,読みたい本が増えていくので,横着もののわたしには
なかなか追いつかない。
ちょっと焦る。
でもほんとうは「あわてなくていい」んだと思うことにしよう。

でも,本当に皆さんのおかげですって感じは,大きいです。はい。
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by KATEK | 2006-07-30 06:54

天童荒太にはまるかも

わたしって,鈍感な人。
相方が仕事で大変なのを,なぜか想像できないで,かわいそうな思いをさせてしまって
いる。
横着者で,ゲンキンで,IN THE ボックス(むかし)むすめ なわたし。
どうしてこう,想像力が貧弱かしらん?
世間知らずなまま,大きくなったちょっと過敏な人間を,いまからどうやって変えて
いけるかなぁ・・・

なんて独り言を書いても仕方ない。

今,家に帰ると,天童荒太がマイブーム。
彼の『家族狩り』を読んでいる。
彼の書く小説に出てくる人物が語ることが,わたしにも重なってくるから。

第二部『遭難者の夢』より,

>振り返ると,中学生の息子が椅子から立って,游子を見つめていた。
>「ニュースは先進国から配信されるんだよ,ママ。だから先進国の被害は
>五人でも五千人でも,ぼくたちは知ることができる。同情し,怒って,報復は仕方がない
>と思える。でもね,ママ,貧しい国にはカメラはない。大きい国に都合の悪い映像も
>カットされる。だから,貧しい地域で殺された子どもや,誤爆で吹き飛ばされた花嫁や,
>飢えや疫病で死んだ家族の姿は,ニュースには流れないんだ。
>十万人,百万人と死んでも,ぼくらは涙を流せない。だって,テレビには映らないからね。
>わかる,ママ?いまは,テレビに映らない死者は,はじめから生きている人としても,
>存在していない時代なんだ。すごいペテンだと思わない?

游子は,児童心理に携わる仕事をしている人物。
身動きができない状態の親と同居している独身の女性。
彼女の夢の中のひとこまだ。

こういうこと,思っても・・・

これからの課題。

こうしている今,相方はせっせと家事仕事をしてくれている。
まったく・・・
こんなことをしてしまうわたし・・・
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by KATEK | 2006-07-29 15:52
ある方から紹介いただいた本 櫻本富雄 『ぼくは皇国少年だった』 インパクト出版会を
読んだ。

前に,住井すゑのDVDをみたとき,すごいなぁと書いたけれど,今は複雑な気分。

学生の頃,島木健作とか中野重治など,いわるゆ「転向」の文学に,少し触れていた。
だから,なおさらひっかかる。

島木健作らは,転向したことにたぶん自覚的だったはずで,その意味まだ
救われるかもしれない。(影響を考えるとそう簡単にはいえないけれど)
でも,自分が「お国のために」なる文章を書いていながら,忘れたとか,仕方がなかった
というのは,どうだろう。

住井さんが,あれほど天皇制を糾弾しながら,戦時中自分の書いたものについては
はっきりとしたことを言っていない。
時局にあわせて書くことを変えていかなければ,そんなじぐざぐな道を生きなければ
人間はわからないものだという。
書かされた,いやいやながら,とも言っている。

あんなにはっきり,人を批判する姿を画像で見てしまったから,本を読んでの
落差は大きい。
彼女が自分の印税でつくった抱樸舎に呼んだ「文化人」は,みなDVDに出てくる人
でもあった。
野坂昭如,映画「寅さん」をとり続けた,えーっと・・・とか,娘さんの増田さんといった
顔ぶれだ。
こうなると気にいった人しか,画面に出さないということ?

本によれば,金子光晴も,必ずしも「反戦」を貫いたとはいえなかったことがわかる。

わたしなんか,転向すらできないほど軟弱者だから,人のことはいえないのだけれど
でも,やっぱり気にかかる。
わたしは,弱いから発言せずに終わってしまうことも多いけれど,でも,
言ったことには責任をもちたいとは思うから。
なるべく貫徹した考え方で生きたいから。
もちろん,人間は変わっていくけれど,納得して変わりたい。
自覚的に変わりたい。

わたしの知らないところで,地道に自分を貫徹して生きている人,生きてきた人が
たくさんいるだろう。
櫻本さんもその一人。
そういうひとのことをもっと知りたい。

金子文子(?)もそうだし。

本当によわっちいわたしには,自分自身辟易するけれど,でも,ちっちゃいところで
こだわっては生きたいのだ。
あんまりがんばらずにだけど。

この櫻本さんの本に出合えてよかった。
教えてくださった方に感謝!です。

そう。
それから,最近,花や自然のことをちっとも書かなくなってしまった。
観察力と,余裕がなくなっているんだな。
それと,このぐずぐずした天気。
花や木の主張が,ぼんやりしてしまう。
ここだよって,強く言ってくれない感じ。
ふっと感じる香りで,ちょっとだけあれって思うくらい。
でも,二・三日前家の近くにラベンダーがいっぱい咲いているところを見つけた。
いい香り。
今まで知らなくて損したかも・・・

もひとつ。
今週は1時間も年休をとらないで,勤務し続けた!
「普通」のことなんだけど,わたしには実に久しぶりのこと。
こんな自分をほめてあげよう。
ただ,甘いものにつられてってところは,見直しの必要あり。
10時台,3時台の「お茶」を楽しみに過ごしたんだもの。
ご褒美は,甘いものじゃないものにしなくちゃな。
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by KATEK | 2006-07-28 19:21

党本部のいいかげんさ。

どっと疲れた話。

数種類の授業にむけて,今準備中。
一つの科目では,模擬選挙をしようと考えている。
比例代表制で,政党は5つにしぼる。

まず,政党の話しをしなくてはならないので,各党のHPをみた。

(余談になるが,自民党の政策のコピーのようなもののなかに,「美しい日本」という
ことばがでてきて,ぎょっとしたのだが,なんと安倍氏が文春で出した本の題も
「美しい国」(?)だった。美しいということばは,政治に使っちゃいけないよ!と,
思わずいってしまいそうになるほどの違和感を感じた)

どの党も,綱領なり基本方針,マニフェストなりはでてくる。
でも,おおざっぱ過ぎるものか,細かすぎるものしか文章にはなっていない。
生徒には,長い政策についての文を読ませることができないので
(もちろん各自でネットで検索してなどとはいえない環境)
もっと簡単な党の紹介のようなものがないか,自民党と民主党に電話してみた。

党の基本政策と,靖国問題・憲法問題・社会保障政策の3点に絞って話をきこうと
問い合わせたのだが・・・
まず,政党内の各部署にたらいまわしにされた。
それぞれの問題は,部会が違うので,各部会に話してほしいというのだ。
なんども,自己紹介から始まり,趣旨を説明。
そして,結局,自民党も民主党も「そのことはHPにかいてあります。」が結論。
「もっとわかりやすいものは?」ときいたのに。
民主党にいたっては,「国民にわかるように書かれたマニフェストなので,
それ以上簡単にはなりません。」だと。
何たる手抜き,傲慢な態度,高みからの物言い!!!
それで,国民に理解を求めるなんて,笑ってしまう。

靖国問題については,民主党は扱っている部署がないとのこと。
自民党は面白かった。
「小泉総理も言っているように,心の問題なので議員それぞれで,党としての見解は
ありません。」だそうだ。
まったくそのとおり。
無責任な姿勢。

これでは,若い層が選挙に興味をなくすのはしかたないかとも,思わず思ってしまう。
もちろんそれではいけないので,ようやく一つのまとまった資料を探した。
ヤフーの記事。2005年現在での5党それぞれの見解を,同一テーマで
まとめたもの。これなら使えそう。明日なかみを検討する予定。

それにしても,党の本部って,どうしてこうもふんぞりかえっているのだろう。
労働組合にしても大きな組合は似たりよったりかも知れない。
執行部と「ひらば」の人間の色分け。
都合のいいときだけ,低姿勢。
これじゃ日本の政治が良くなるはずがない!

思わず,かなり,怒ったわたしでした。

そう。
2つの党だけで1時間くらい時間がかかってしまったので,疲れてしまい
ほか3党は,電話を諦めました。
精神衛生上良くないので。
変に押し売りのような態度でこられても困るし。
ちょっといいかげんですが・・・
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by KATEK | 2006-07-27 20:21

民主主義が消えた

もうずいぶん日にちがたった気がするが,東京新聞に面白い記事が載っていた。
琉球大の工学部の教授が,自分の講義に遅刻してくる学生から,一回百円を
徴収しているというのだ。
ようは罰金。
これに対し,学校側は,教育になじまないと金銭の返還と謝罪を要求している。
が,教授はまったく動じない。
学生のほとんどが納得していることなのだし,たまったお金も教育に使っている,
また教授自身が遅れたときは,二百円払うとか。

これを授業に使おうと考えている。
勤務校では,遅刻する生徒がとても多い。
だから,自分のこととして考えを言わせるにはいいかなと思うわけ。
ルールと民主主義のはなしにもっていく上の入り口にするつもりで,教科書に
民主主義のことがどのように記載されているか,確認した。

ら,驚き!
最新版の教科書は,どの社のものも,ほとんど民主主義についての説明がない
ではないか。
あれれ?いつからこんなになったのかしらん?

目次には必ず「民主政治の云々」とかいてあったはず。
説明があるとしても,アテネのポリスで,直接民主主義の方法として陶片追放が
あったというくらい。そこまでも書いていない。

でも,民主主義って大事なことばでもあるし,なかみだって,大事なことじゃないかと
わたしは思うのだが,もう時代遅れということなのだろうか。

確かに,民主主義は追求すると難しい問題で,単に多数決主義としては
片付けてはいけないというところがうまく伝わらない。
実際,実態も違うし,またこの考え方のでどころをおっていくのも,困難。

それにしても,戦後直後に出た『あたらしい憲法の話』のなかには,
大きくとりあげられていたことではなかったか・・・
いつから忘れ去られてしまいがちになったのだろう?

記憶によれば,10年前くらいからあやしかった。
共和制と民主主義の区別がつかない,それほどきいたことがないという状態だった。
ここ数年は,「多数決って言うでしょ」とまでいっても,きいたことがないといわれる。
「多数決」というやり方すら,方法として確認されていないわけ。

さて,こんななかで授業はどうしようか?
『あたらしい憲法の話』を読ませて,歴史的な事実の確認だけでもしておこうか。

昨今の教科書は,覚えるための単語はよく書かれているけれど,
全体主義・ファシズム,それに民主主義なんていう概念は,ほとんど無視されている
に近い状態だ。
政治に参加する上で,根本になるセオリーがなくなってどうするのか,と
怖いものを感じる。
リコールに必要な投票数なんぞは,そういう考えと仕組みがあると知っていれば
覚えなくても調べればいい。
そんなところに暗記の力を求めたって仕方ないのに・・・

と,今日はまじめな話をしてしまいました。

職場のわたしの机の周りが,ものにあふれているので,片付けをぼちぼち
はじめている。
そうしたら,なつかしい住宅顕信の本が出てきた。
売ってしまったかなと思っていたところ。
(そう。この住宅さん。じゅうたくではなく「すみたくけんしん」さんという俳人です)
この人の俳句は,また今度ご紹介します。
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by KATEK | 2006-07-26 21:20

頑張らないということ

暑いなぁ・・・
スペインは43度を記録しているとか。
こんな温度じゃ,温泉だとしたって暑い。
人間,生きにくくなっているのかも。
これぞ疎外ってやつだ。

9月から4科目授業をもつので,いまから授業内容のことであたまがいっぱい。
あっちこっちに目がいって,なかなか授業案として固まってはこないけれど,
まぁそのうち落ち着くだろう。

辻信一さんの書いた本を,つかえるところはないかなぁと,パラパラみていた。
そこで目にとまった詩を今日はご紹介。

辻さんの友人。脳性マヒの福田稔さんという人のかいたもの。

     頑張らないということ

 頑張らないことは,楽しい。
 頑張らないことは,愉快だ。
 頑張らないことは,自分の時を刻むこと。
 頑張らないことは,幸せだ。
 頑張らないことは,身体にも良い。
 頑張らないことは,心にも良い。
 頑張らないことは,自分を知ること。
 頑張らないことは,元気だ。
 頑張らないことは,争わない。
 頑張らないことは,自然に優しい。
 頑張らないことは,人を傷つけない。
 頑張らないことは,本当の「平和」。
 頑張らないことは,地球を愛し続けること。
 頑張らないことは,宇宙。
 頑張らないことは,私だ。


よし!
がんばらないぞ!
(ここのところ,わたしのスポ根主義の根強さを,相方に指摘されている。
嫌いなはずなのに,がんばって,もうちょっと,と思ってしまう。)

自分に優しく,他人に優しく,地球にも優しくを願って・・・
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by KATEK | 2006-07-25 22:23
こんなに汗をかき続けた日は,たぶんいままでにほとんどなかっただろう。
もうぐったり。
冷房を入れるには涼しいし,扇風機にあたっていてもなんだかからだが変。
かといって,窓を開け放って外の空気を取り込んでいると,からだがぐっしょり。
あぁくたびれる。

『ドイツの政治教育』によれば,いまやメディアに関する授業は欠かせないという。
わたしもそのとおりだと思う。
ワンフレーズポリティックスなんてことばも使われたり,テレビを批判的に見る,
新聞を批判的に読む,雑誌の狙いを読み取るなんてことは,やはり教育として
定着していくべきだろう。
(かくいうわたしは,そんなに批判的にものを見られる人じゃないんだけれど,
そんなわたしでさえ,おかしいと思うことが多い時代なのだ)

偶然,帰りの電車で,となりに立っていたおじさんが,安倍官房長官のことが
書かれている夕刊紙をもっていた。
いわゆるタブロイド。

リードも刺激的だし,
(「安倍が総理になったら大変だぞ」)
こういうのを,世のおじさん達の多くは読んでいるんだなぁと思って,
教材用に買ってみた。

キオスクのおばちゃんはわたしをなんだか変な目で見た感じ。
おじさん化したおばさんにみえたのかしらん・・・

なかみはまだ途中までしか見ていないけれど,いわゆる一般紙とはずいぶん違うんだな。
まず,文章のことば自体が違う。
「どうしようもない自己チュー政党」とか,「~~みたいに」「というあたりが理由らしい」
などというまるで会話文がつかわれている。
根拠がなくても言っちゃうんだな。
おまけに,斉藤貴男の連載を読んだら,本に書かれているよりずっと乱暴な言い方。

まぁそれがいけないわけじゃない。
会話文と同じようにわかりやすいことばを使うのは大賛成。
でも,この感情にまみれた文面からは,ルサンチマンが漂い,危険な香りがする
なんておもっちゃだめかしらん?

朝日新聞のもったいぶった書き方。
そのくせ批判的な顔は表面ばかりで,よく読むと現状肯定にしかならないようなのも
もってのほか。

どっちの新聞も玉石混交なんだろう。
だから,読み比べてみて,わかることを調べるのは面白そうだといまは漠然と思っている。

さて,疲れているのでこの辺でおしまい。
コメントへのお返事もしばしお待ちください。
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by KATEK | 2006-07-24 22:15

包帯クラブ

今読んでいて,突然書きとめておきたくなった文。

もっと本題に即して,ピーンときたところもあるけれど,そこは長いのでまた今度。

>わたしは,くやしいより,さびしかった。料理の匂いならわかるし,香水や芳香剤も
>かぎ分けられる。でも,風や雨や,自然の木や花のなかに,こまやかな匂いを
>感じ取れないのは,たとえば・・・この世に生まれるとき,みんなが手に握っている
>はずの真珠の粒を,あやまってどこかへ落としてしまったような,「どうして,
>わたしにはないの」と泣きながら訴えたいほどの,やるせない喪失感で胸が
>しめつけられる。

天童荒太の『包帯クラブ』ちくまプリマー新書
のなかの一文。

そうか,今の子達は,自然の香りを知らないんだ
そう思ったら,なんだかかわいそうになってきた。
本人達は知らないから,その痛みは感じない。
でもそのぶん,知ること・感じることの一部を喪失していることは確か。
そうして,わたしも親や祖父・祖母たちの嗅ぎ分け・感じてきたなにかを,決定的に
失っていて,想像だにできないのだ。
そうして歴史はつながっていく・・・

この『包帯クラブ』は,
「傷ついた少年・少女たちは,
戦わないかたちで,自分たちの大切なものを守ることにした・・・・・。
いまの社会を生きがたいと感じている
若い人たちに語りかける長編小説」
と裏表紙には紹介されている。

痛んだ心の傷を,傷として認め合っていく仲間。
それが包帯クラブ。
実際,痛んだところ(場所・もの)に,象徴的に包帯を巻いていく彼ら。

痛みって何かを思うと,私自身この小説にシンクロしていく部分がある。
出会ったよかった本だ。
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by KATEK | 2006-07-23 22:47