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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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『ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね』

岡崎京子『ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね』(平凡社)
この本が出たとき,読みたいと思いつつも,そのままにしてしまった。

偶然,図書館でこの本に出会う。
彼女が事故にあう前に書かれたものだ。

マンガ『リバーズ・エッジ』,手放してしまった。
今頃になってもったいないことをしたなと思う。

死に近いところで生きる感覚といおうか。
諦めつつも諦めきれない,はかなさとかいらだちとか,
そんなものを彼女の書いたものから感じる。

彼女は事故にあってからもう十年以上,何も書いていないんだ。
いま,なにを思っているのだろう。

世の中のテレビドラマはかっこいい職業とか,かっこいい生き方
みたいなものばっかり表現している。
(それにつられて見るわたしもいるわけだけれど)

人を死なせてしまったことに耐えられなくて,いったんは仕事から
離れた医者や刑事の話。
ひょんなことに,どちらも8年目にしてもとの仕事にもどることになる。
これが葛藤か・・・?

人を死なせてしまうなんてことじゃなくて,もっと小さなところで
つまずいてしまって,生きなおすこともなかなかできなくて,
なんていうのが普通じゃないのかなぁ。
なんでそんな人たちの,平凡の非凡を描いてくれないのかなぁ。

鳥が鳴いています。
by KATEK | 2008-08-05 06:11