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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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コーンフレークと俳優西島さんのこと

最近のマイブームは,朝コーンフレークを食べること。
コーンフレークにグラノーラっていう別の種類のを混ぜていただく。
暑い朝は冷たい牛乳がとってもおいしい。

でも心配なのが,とうもろこしの品質。

昨日とどいた雑誌『自然と人間』の,今月の特集は
「遺伝子組み換えイネの衝撃」。
日本では農家の反対で遺伝子組み換えの実験はすすんでこなかった。
けれど,アメリカでは大豆,とうもろこし,ナタネなど,
かなりの作物が遺伝子組み換えのものだそうだ。
だからコーンフレークはもちろん,マヨネーズやビール,サラダ油など,
安全性は保障できないらしい。
ヨーロッパでは,アメリカからの遺伝子組み換え食品は,しめだされている。
日本の場合,加工食品は表示義務がないから,わからないのだ。
たんぱく質は加工すれば変質するけれど,遺伝子は煮ても壊れない
という。

アメリカの実験で驚いたのは,くらげ遺伝子をいれて光る豚をつくったり,
ヒト遺伝子を入れて巨大化させたサケなど,あらゆる種が
実験でつかわれていること。
もう映画の世界だ。

同じ会社のコーンフレークを食べるのはやめようっと。

また別の話。
今日は『2』(デュット)という映画(ビデオ)をみた。
西島という俳優がいい。

一緒に暮らす二人の生活と別れの話。
彼(西島さん)は俳優として食べていくことをめざしているが,役がなかなか
回ってこない。いっしょに暮らす彼女はブティック勤め。
彼は彼女に食べさせてもらっているというのが,現実。
おそらく30歳以前後の彼は,ある日「結婚しよう」といいだす。
きっかけは,せっかくついた役が監督の都合で直前にカットされてしまったこと。

彼女は彼のことばの意味がわからない。
お互いにずれていく意識。焦燥感といかり。
最初は彼がふらっと家を出て行く。
そしてまた帰ってくる。
でもお互いの気持ちはずれるばかり。
最後は彼女が姿を消し,仕事もやめてしまう。
そして・・・

なんでもない日常が音楽もないまま淡々と綴られていく。
痛いほど伝わってくる,お互いをいとおしむ気持ちと,不安。

いい映画だった。

西島という人は,『カナリア』という映画にもでてくる個性派俳優。
『カナリア』は,新興宗教(オウム真理教がモデル)に家族ごと浸かってしまい
事件後,親は自殺。子どもの兄の方はは宗教にはまったままとり残され,
一人で行きていくというもの。妹は祖父のところに引き取られている。
この妹を連れ戻す過程で,以前信者の上層部にいた若者と出会う。
この若者を演じているのが西島さん。
彼は,宗教から離れ電気屋さんではたらいている。
けれど,心には傷を抱えて生きている。
だから主人公の少年に「一人でも生きるんだ」と投げかける。

オウムの問題もまだ解決されたわけではない。
忘れっぽいわたし(たち)。
by KATEK | 2005-09-03 19:22