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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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夢でも寝たい。

昼寝の最中に,夢を見た。

わたしは昼寝していて眠くて仕方がないのだ。
それなのに実家の家族がいれかわりたちかわり,わたしを
起こそうとする。
みんなゲームを一緒にしようというのだ。
でも,起こされてもどうしようもなく眠くておきられない。
ゲームなんてどうでもいいのに,と思っている。

と,そこに現実の相方が話しかけてきて,目がさめた。
やっぱり現実の世界ではちゃんと起きられるんだと,変に感心。
でも,きっとわたしの根っこにはもっと寝たいという貪欲な
願望があるに違いない。
もっと積極的に寝ようっと。

本を2冊読んだ。
『お金で死なないための本』 太郎次郎エディタス
『朽ちていった命 被爆治療83日間の記録』 新潮社文庫

『お金』のほうは,サラ金(消費者金融)のことを子供向けに
書いたもの。
あの宇都宮健児さんが監修している。

リボ払いのこと,金利計算,クレジット会社のからくりなど,
大人が読んでもじゅうぶん説得力がある。
なにしろ20歳以上7.4人に一人は消費者ローンをかかえて
いるわけだから,いつ多重債務者になるかわからない。

最後のほうにビンボーではなく貧困であるという説明で,
これは国の政治の問題でもあると強調していることが
新鮮だった。
いままでの,簡単な自己破産などの説明本には,
仕組みしか書かれていなかった。
ビンボーは個人の努力の問題,つまり自己責任問題だ,
というスタンスのものが多かったのだ。
この本では,誰でもが陥る貧困という視点で書かれている。
なかなかの良著。

『朽ちていった命』は,soro72さんのブログにあった本だ。
1999年におきた,東海村での臨界事故でなくなった
大内さんの治療記録。

中性子被爆でなくなっていった人の初めての克明な記録。
記録では,ヒロシマ・ナガサキで被爆した人たちのなかで
徐々にからだが壊れていった人の多くは20日間くらいで
なくなっているとか。
現在の治療で,できることすべてをやって,大内さんは
83日間生き延びた。

病院に運ばれてきた時は,どこが悪いのかわからないほど
からだはきれいで,意識もはっきりしていた大内さん。
日ごとに変化していくからだ。
でも,もう被爆した直後に,体中の細胞の遺伝子は
めちゃくちゃに破壊されていたことが,あとになってわかってくる。
細胞分裂できないということ。

どこまでが治療なのか,関係者もわからなくなってくる。
大内さんもしゃべれる時期の最後には,
「モルモットじゃない」といっている。
でも,大内さんをここまで延命させたのは,彼自身の心臓の
働きだった。
本には,この心臓が生きようとする意志を表していたのではないかと
書かれていた。

原爆・原発のことと,尊厳死のこと,
わたしにはまだわからないことばっかりだ。

でも,避けられる死であることは間違いないのが,被爆。
人間が作り出したものなのだから,人間がやめようと思えば
やめられるもののはず。
放射能で死にたくはない。
温暖化防止のために,原子力をという世の流れは,とめたい。

死のことは,尊厳死も含めていつも考えておかないとと思う。

いまのところ,一応は死亡の際の臓器提供にはNOと記載した
カードを携帯している。
でも,それがいいのかまだわからない。

どんどん長くなってくるので,この辺でとどめよう。
by KATEK | 2007-11-23 16:21