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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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アウンサン・スーチーと長谷川テル

ミャンマーが大変なことになっている。
というより,ここのところ,マスコミが無関心でいすぎた。

アウンサン・スーチーさんは,もう十年以上軟禁(監禁)されたまま。
一時代前は,新聞でもスーチーさんの様子は
よく報告されていたのに最近は音沙汰なしだったから。

スーチーさんの文章(訳したもの,もちろん)は,わかりやすくて,
これなら魅力的だって感じるだろうなと思ったことがある。
彼女の存在は,もっともっと伝えられていいはずだった。

太平洋戦争中は,ビルマまで手を伸ばした日本。
そんなことだって忘れちゃいけないし。

それに,僧侶までが攻撃されている現状。
日本人のカメラマンも亡くなった。
イラクの利権のことより,こっちのほうがずっと大事なことじゃない?


ところで,『長谷川テル 日中戦争下で反戦放送をした日本女性』
を読んだ。
彼女の存在をはじめて知ったわたし。

金子文子もそうだけれど,戦争中自分の行き方を貫いた女性は,
わたしが知らないだけで,たくさんいるのだと思う。
それはすごいことだ。

長谷川テルは,中国にわたって中国人の劉仁と結婚。
ともに反戦活動を続けた。
34歳で,妊娠中絶の手術が原因で亡くなっている。
彼女が二人で暮らし始めた頃,1937年といえば,
日中戦争が始まった年。
その頃からすでに反戦の意志をはっきりさせていたというのは,
とっても「恐い」こと。

敵国の日本人という目で見られるのはもちろん,夫劉仁からみたら,
日本の女性を妻にして日本に帰らせないというのは,勇気がいる
ことだった。
反戦を主張しながら,誰からも「敵」としてみられる二人。

テルはエスペラント語をつかうことで,世界平和を願った。
彼女の書いた文にはこんなものがある。

>「この国際都市を火が,煙がおおっている。
>恐怖と不安の叫びが上がる。私の心は叫ぶ。両国人民のために
>戦争を止めろ。
>私は日本を愛している。祖国だからだ。
>私は中国を愛している。新しいふるさとだからだ。
>私は憎む。両国人民の間の殺戮を,全身の力を込めて憎みに
>憎む。
>私は仲間たちとともに,ありったけの声で日本の兄弟たちに
>呼びかける。誤って血を流してはならない。
>あなたがたの敵は,海を越えたこちら側にはいないのだ。」

これは,盧溝橋事件を知って書かれたもの。
ことばがほとばしる。

アウンサン・スーチーも,長谷川テルも,人に届くことばをもっている。
そんなことばを受け止めたい。


なんだかちょっと「がんばりすぎ」の文章になってしまった。
ここでまた簡単レシピ。
今日はセロリにしたけれど,ニンジンなどでもOK。
カッテージチーズのあえもの。
カッテージチーズは今回は裏ごしタイプ。
そこに味噌と煮きったみりんをいれて,よく混ぜ合わせる。
これでセロリをあえておしまい。
いい加減レシピだから,分量も適当。
ちょっとごまっぽくもあり,いい感じです。
by KATEK | 2007-09-28 18:28