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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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戦争いらぬやれぬ世へ

元気がちょっとづつ芽を出しそうな予感。
からだが軽い感じがする・・・

今日読んだ,むのたけじさんの文章の一部を写します。

>ですから,日本の俗称マスコミは,二つの過ちを犯しちゃった。
>一つは,戦争を止められるのは今はもう,新聞・出版・放送しか
>ありませんよ。戦争は雲仙の噴火とは違うんです。戦争をやろうと
>支配権力が計画を立てて準備をして,具体的な行動を開始する。
>それはすべて秘密のベールに包まれるものなんです。秘密が
>暴かれれば戦争ができなくなるんです。

>太平洋戦争は1941年12月8日の真珠湾攻撃から始まりました
>けれど,それは表に現れた分です。この戦争をやるための準備
>というのは前年の,すでに既にできておりました。私は従軍特派員
>としてインドネシアに参りましたが,インドネシアを占領したら
>どういう軍政布告を出すか,第一号から第十七号までは
>前年の六月にはもう出来ていたんです。あとでその資料を見て
>驚きました。秘密が戦争を産む産褥,ベッドなんです。

長い引用になったけれど,まさに秘密の恐ろしさである。
「わたしはいったことはやります」と公言してはばからない首相。
ほとんどが秘密裏あるいはうやむやのなかで,成立していく。

知ったこと・気づいたことはまわりと共有していくことが,大事。

それから
この,むのたけじさんの本のユニークさ。

書いたものは読んでもらって(声に出して音読してもらうこと)から
また直して,読んでもわかる文にするという作業をしたと書いてある。

書いたものはとかく杓子定規にむずかしくなりがち。
そこがよくないという。

文字は戦争と結びついた文化。
ヒトは誕生してから長いこと文字を持たなかった。
むのさんによれば,その間は戦争の痕跡がないというのだ。
支配・被支配の関係が,穀物の生産と文字の成立などと関わっている
というのは,定説に近い。

だから,口承の文化を,むのさんは大事に考えているのだろう。

アメリカ「インディアン」(ネイティブアメリカン)の文化も口承文化。

話す,語る,聞くということは,時間も必要だし顔を合わせることや
同じ場を過ごすということにもつながっていく。
バーチャルからは程遠い文化のあり方なのだろう。
わたしも,「話す」ことがとっても大事だって,いま,別の面からも
感じている。

風を感じて話しませんか。
by KATEK | 2007-07-21 21:14