人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

学校というところ

頭痛がしている頭のなかで,ふっと浮かんだこと。

教員はよく「生徒から学ぶことが多いですよ。」と,いい意味で
使う。
生徒から学ぶか・・・

前は,わたしもそんな言い方をしていたけれど,なんだかちょっと
ずれてきた。

生徒に「教える」という考え方は,もとからちょっと違う。
わたしの場合できることといったら,今まで受け継いできた考え方の
方法や知恵を伝えることにありそうだ。
何を伝えるのか,その取捨選択が,わたしの存在と関わってくる。

どう伝えるかという技術は,教員どおしで伝え合うことも多いだろう。
(ひと世代前までは多かったのではないか)
わたしの場合は,生徒から学ぶことが多いと感じている。
生徒の反応によって,伝え方はおのずと違ってくる。
だから,生徒とのやり取りが成立しない場での授業というのは,
本当につらい。
ことばが,わたしの舌の上ですべってころころ出て行かない感じ。

そしてわたしが教員という仕事にずっと「ひきずられれきた」のは,
生徒から何かを学ぶからではなく,生徒との間でなにかが
共鳴し,そこで何がしかのエネルギーをうけわたしできたから
だと,今感じている。

野口体操もそうだし,いま読んでいる本『整体。共鳴から始まる』
(片山洋次郎 ちくま文庫)からも読み取れるのだけれど,
二人とか,複数でからだを動かしていく時,どちらか一方が
疲れてしまうというのは,求めている動きではないことがほとんど。
どちらも,それぞれの心地よさをうけとって,その場で生じる
新しい関係性とか空間が,求めるものなのだ。

だから,学校教育の場でも,関係性こそが大事。
流通というか。

学校の教室や,校庭でそんな関係性のできる空間がつくれたら
いいなぁと思う。

今の政府の動きは全く反対だけれども。
by KATEK | 2007-07-01 14:52