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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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石原氏が作る映画。

春は緑の新芽,と相場が決まっていそうだけれど,
実はけっこう赤い新芽も多い。
もみじのある種類のものが,いまとってもきれいな色をしている。
サーモンピンク,オレンジ,紅色,この3色のグラデーション。
秋の紅葉とは違いやわらかで,優しい色だ。
生垣になっている木もまっかな新芽が勢いよく出てきた。
赤という色は,紫外線を防ぐためのものらしい。
植物はとっても利口だ。

日曜日に野口体操に行って,こんな話が出てきた。
「20代の女の子と話したんだけどね。戦争になったら戦車を通すために
家を壊しちゃうことだってあるんだよっていったら,だって他の家を確保して
くれるから大丈夫でしょ,だって。そんなこと信じているんだよね。
驚いちゃった。」
そして,そういう若い女性がけっこう身近に何人もいて,社会に関心ありそう
なんだけど,石原都知事を支持してたりするらしい。
身近なところの思いと,政治の大きな流れへの意識がずれているようだ。

日米安保の話とか,周辺事態法や有事関連法の話など,身近なところの
話としてきちんと伝えてこなかったなと反省。
戦争がどういうものか,体験者でなくても伝えられることはたくさんある。
今のイラクのことさえ,普通のメディアだけでは情報不足だ。

戦争とは,突然知らない間にやってくるものだということからしていかないと
危機感もわかないんだろう。
気づいた時には遅いということも。

この60年間,伝えられずにきたことがたくさんあるに違いない。
ていねいに,何を知らないか,わたし自身のこと・若い人・生徒のことを
想定しながら学びあっていかなくては。
それは,遅い早いの問題ではなく,できるときできることを伝えるようにすれば
いいのであって,諦めはいらない。
というより,諦めてはいけないんだろう。

今月の雑誌『自然と人間』の最初に森達也さんが書いている。

『俺は,君のためにこそ死ににいく』というタイトルの映画を
石原慎太郎氏が製作総指揮けん脚本をつとめてつくったというのだ。

死を美化してはならないと『九条の根っこ』にも書かれている。
こういったことも,生徒と考えていけたらいい。
by KATEK | 2007-04-03 21:12