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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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満月の夕

『SOUL FIOWER』のCDから「満月の夕」をきく。
命をなくした人を思い,笑う。
よあけまで焚き火を炊く。
海のほうから吹いてくる乾いた風。

阪神・淡路大震災から12年。
6000人以上の人たちの死の悲しみ。
突然やってくる死。

焼けていく肉親の声を聞いた人の気持ちはどうだっただろう。
その人は今どのようにして生きているのだろうか。

その後に起こった日本やジャワ島などでの地震。
それ以前の事故,御巣鷹山の墜落事故,サリン事件,JR福知山線の脱線事故,
アメリカの9・11。
東京大空襲,ヒロシマ・ナガサキ
イラク・アフガニスタンなどで今も続いている戦闘状態。
・・・・・
一瞬のうちに失われる命。
ひとくくりにされるけれど,ひとりひとり違う命が消え,それを受け継ぐ
人がいる。

がんで死ぬより,事故で死ぬほうが怖い。
残すものが多すぎる。
もちろん,戦争は論外。
これは事故ではなく,人為的なものだもの。
だから,戦争で死ぬ事態が起こる前にできることはしなきゃ。

先日片付けものをしていたとき,沖縄にいったときに写した「平和の礎」を
みる機会があった。
名前が石に刻まれている。
屏風のように立った石は,波のようにずっと続いていた。
沖縄の人たちの名前,アイルランドの人の名前,朝鮮の人の名前
いつまでも続く名前。
一つの名前に一つの物語があったということ。

事件の「記念日」の日にはニュースが流されるけれど,
わたしはそのニュースをどう受け止めていいのかわからない。
これから起こるだろう地震に備える知識を増やすためのニュース
としては受け止められない。

地面が全部,骸骨や死んだ人のまた死んでいった動植物の堆積物に
思えてくる。
死を踏みつけながら生きている。
大地に生きるというのは,死をのり越えて生きるということ?

生きることは畏れ多いことだ。

でも,笑いながら,できれば人とのつながりの中で,生きることを
生きていられるまで続けたい。
相方もできれば,わたしとのつながりを感じながら笑って逝ってほしい。
わたしも笑って送ってあげたい。
できればそんな順序がいいな。

そんなことを思いつつも,
今日はなんと間食をしてしまったこと,それもカロリ-の高いマフィン,
それも食べてみたら見掛け倒しだったマフィンのことが一番気にかかっている。
あぁあ,ここに書いて以来,朝はリンゴとしょうが湯,それ以降は間食なし
を,続けてきたのにな。
(夜のデザートは別として)
by KATEK | 2007-01-17 19:09