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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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靖国問題が?

敗戦記念日。
今年は,靖国問題がいちばんの焦点?

夕べはニュース23で,靖国徹底追及なる特集をやっていた。

でも,なにかが腑に落ちない。

まず,「明日は終戦記念日です。」と,筑紫さんがきりだした。
そうか。「敗戦記念日」ということばは,テレビの世界から消えたのか・・・

次はA級戦犯の合祀問題が「靖国問題」の中核であるという扱い。
たしかに,そのことも大事。
戦争責任の問題につながるから。
でも,靖国神社そのものの性格をきちんと説明することが,まず基本じゃないだろうか。

以前は,日本の伝統的な神道と「国家神道」は区別して語られていなかったけか。
宗教に国家が介入し,「英霊」なるものをつくりだすことによって死へといざなってきた。
戦争で人を殺すことの意味が,死を美化することであいまいにされてきた。
「犠牲」が格好いいことにされてきた。

共産党の機関紙を配っただけで,逮捕された社会保険庁勤めの「公務員」がいる
いっぽう,
憲法の「政教分離」の原則に違反する(はず)の行為が,首相や大臣は許される?
「私人」か「公人」かというチェックさえ今は見過ごされている。
そんな言い訳をしないと,靖国には参拝できなかったはずなのに・・・

(P.S. ・・・と書いたら,今朝の東京新聞では,私人か公人かという問題について
言及されていた。
敗戦記念日という呼び方についても。
今日の東京新聞の特集はなかなかおもしろい。
戦争責任を問うものになっている。むのたけじさんたちの対談ほか。
戦争になれば,民間人もその熱狂や世間の目によって判断が効かない状態に
なっていってしまうということ。人間は弱いからこそ,大きな声で反対できなくなる前に
小さな反対の声をあげていかなくては,と思う。えらそうだけど・・・)


細かなところでのストップがない今,もう一度靖国神社について問題にされてきたことを
もう一度整理してみる必要がありそうだ。
去年(?)あんなに売れた『靖国問題』という新書のことさえ忘れられているかもしれない
いま。
by KATEK | 2006-08-15 06:52