日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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アドヴァンスト・リベラリズム

最近,わたしの知っている教員が,みんな昼食も食べられない
ほどの忙しさだと知って,びっくり以上に怖くなっています。
それが,「現実」であり「普通」のことになっているということ。
そこから落ちてしまったら,あとは・・・

わたしはそんな状態に耐えられるかどうかわかりません。
からだも心も,麻痺させなければ生きていけないということかも。

ちょうど今読んでいる本 渋谷望 『魂の労働』 青土社 に
書かれていることが,現実化しているということでもあります。

いまや「ネオリベ」を超えて「アドヴァンスト・リベラリズム」の時代だ
と彼は言っています。

昔は「労働力」は人格から切り離して「売る」ものだと考えられていました。
わたしも本を読むまではそう思っていました。
現実は,肉体労働と精神労働にくわえ,どんな職業でも「感情労働」が
求められているというのです。

「客」へのサービスを,自己実現と感じさせることで,労働と社会参加の
区分をあいまいにさせているという考え方です。
逆境において,怠惰にもならず,自暴自棄にもならず,「自発的」に
「社会参加」(=労働)を促す社会を,作ろうとしている・・・

スキルの獲得に意欲的なアクティブ層と,アンダークラス・マージナル
な者・排除された者の間のしっかりとした分割線を設けることで
競争の中に自ら入り込まざるを得ない社会。
個人の「ライフスタイル」ということばで,自己責任を引き受けさせ,
「努力」できる層にしか,セイフティネットさえ与えない社会。
生涯設計のできない・生活を選べる力をもたない層には,「怠け者」や
「モラルのない者」というレッテルを貼り付ける社会。

そのとおりになりつつあります。

きのう10分くらいしか見られなかった番組。
カン・サンジュンさんがフランスの「暴動」を見に行き考えるというもの
ですが,やはりそこには,「移民」という見えない分割線がありました。
パリから車で20分しか離れていないところにある,移民の集まった
住宅街があって,そこの様子たるや,廃墟にちかいものがあります。
そこに住んでいるものは,一流大学をでていようと「移民」という
レッテルのおかげで,職につけない現実。
彼らの怒りが,30万人のデモにつながったのです。

ああ,このまま,日本はどうなるんだろう。
私自身は?
こわくなってきました。
でも,矛盾の中でも生きるんですよね。
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by KATEK | 2006-04-10 17:21