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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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ステラ

すっかりケヤキの葉っぱが落ちて,空を指し示すように
なってきた。
そうすると今度は気になりだしたのが,ケヤキの幹のこと。
かさぶたがはがれるように,今年のケヤキの幹の肌がぽろり
ぽろりとはがれているのだ。
どうしちゃったんだろう??
今まで気づかなかっただけかしらん?

ところで今日はビデオ映画『ステラ』をみた。
yumi_in_the_ryeさんのお薦め映画。
先日見た『ローズ』の役をやった女性が主人公。

まずみた感想。
シンプルな,悪く言えばありがちな話なのに,涙が出てきた。

ステラは,本当はとても知性のある優しい女性。
でも育った環境のせいで,いわゆる下賎な感じの酒場で働いて
いる。お行儀のいい女性ではない。
知識や教養や,そんなものとはかけ離れた生活をしている。
そんな彼女に,子どもができてしまうのだ。
偶然酒場にいた医者の卵とのあいだで。

相手の男性とは育ちが違いすぎるとわかっていたステラは,
男性のプロポーズを拒否し,一人での子育てを決心する。
娘をこころから愛するステラ。

娘とのふたりの生活にはいろいろなことが起こる。
大きく成長した娘の愛した男性が,「いいところの」男性だった。
ステラは自分の存在が,娘の愛の妨げになることを察して
身を引いてしまう。

最後に,誰にも知られずに窓の外から,結婚式の様子・娘の顔を
みて去っていく。

なんてあらすじを書いたらとっても陳腐。
なのにみてよかったと思う。

あの頃の女性が一人で子育てするのはさぞかし大変だっただろう。
娘はあまり「品のよくない」親に反発もする。
でも愛しているのだ。
明るく,懸命に生き,精一杯愛するステラの姿はすてきだ。
あの弱さと強さ。
人間ってこうなんだよなと思う。

こんどは,空安さんのご推薦の『愛を乞うひと』をみる予定。


追記

インドネシアの地震が起こってもうそんなに経つかしらんって感じ。
でも,いまだ難民同様の暮らしをしている人がたくさんいる事実を
忘れてはならないように思う。
同様に,阪神淡路大地震も。
人々の暮らしがどうなったのか,特に老人がどうなったのか
もっと情報がほしい。
目に見えるところだけが復興し,見捨てられたままのところが
多いようにも思う。
『<野宿者襲撃>論』にも書かれていたが,経済大国の中でもまた
第一世界と第三世界が同居している。
棄民の存在。

また政府はジェンダーフリーの「行き過ぎ」をみなおしていくという
ニュースが流れていた。
また女性に,介護やアンペイドワークを押し付けることになって
いくのだろう。
いま,教育の場でもジェンダーフリー(ジェンダーバイアスフリー)を
考えさせるのは難しい。
かなり感情的な反応になって返ってくる。
女性は「暖かい家庭を作ってあげたい」「おいしいものをつくって
あげたい」というような反応が多い。
過労死させる社会にNONというためにも,女性が働ける環境づくりが
大切なのに。

問題は山積している。
by KATEK | 2005-12-26 18:37