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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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はい。右上がりでした。

今日のほっとする話。

廊下で教えている男子生徒3人と偶然であった。
一人は休みがちなお調子者の子。
もう一人はまったく授業には興味なしって感じ。
そしてもうひとりは,おとなしくて「はい」ということばしか
交わしたことがない。

休みがちな子に
「あなた大丈夫?心配してたのよ。ちゃんと来なきゃ。」
というと
「先生こそ大丈夫かよ。」
と返答。
そこに突然,ワンフレーズものながい話はしたことがない子が,
「先生,大丈夫ですか?この前の授業のとき,黒板に書いた字が
すごい右上がりでした。大丈夫ですか?」
と聞いてきたのだ。
???右上がり?

わたしは
「そんなに右上がりだった?」ときくと
「はい。すごく右上がりでした。」と
本当に心配そうに聞いてくるので「大丈夫だよ」とこたえた。

なんてやさしい!
でもわたしの病気というか,休んだ原因を何だと思って
いるんだろう?
思わず笑いたくなったが,その場ではありがたく聞いてきた。

子どもってすごく繊細なんだなぁと,あらためて思う。
だから学校で疲れきってしまう子も出てくる訳だ。

わたしはこういう子がいる職場にいることを
ありがたく思う。

ほかのクラスの授業では,家族の話をしている中で
映画『誰も知らない』を紹介していた。
するとある生徒が,「それって誰も知らないって映画の話じゃ
ないかよ。」という。
だから黒板にも書いてその話をしているんだって。
知っていたことはすごい。でもこのズレ。
おかしくなってしまう。

わたしまで,
「主人公は男の子でぇ,えーっと,象になった少年って映画に
でてたでしょ。」なんてとぼけたことをいってしまった。
「象になるかよ」
「あっ,そうそう,星になったんだよね。」
と笑ってしまった。

と明日が休みだからか,平和な時間をすごした。
by KATEK | 2005-11-02 18:49